[ワシントン 5日 ロイター] – トランプ米大統領は来週ペルーで開かれる米州首脳会議に出席する際、中南米諸国のパートナー国は中国ではなく米国であるべきとの考えを示す。政権当局者が5日、明らかにした。

同当局者は記者団に対し「中国の経済的な進出は(南北アメリカ大陸)半球にとり非生産的で、中南米諸国が選択するパートナー国は引き続き米国である必要があるとの経済政策について、トランプ大統領は非常に明確に示してきた」と述べた。トランプ氏は米州首脳会議の演説で、ブラジルなどの中南米諸国には、米国が中国よりも優れた取引相手国との認識を示すとみられる。

同当局者は、今回の会議で北米自由貿易協定(NAFTA)に関する踏み込んだ協議は行われないとの見方を示した。

大統領選主要公約の不法移民阻止について、トランプ氏がどの程度強調するかは不透明だ。同当局者によると、トランプ氏はベネズエラを巡る危機にも触れる見込みだが、米国は同国への制裁に向けた次の方策を検討し続けており、数カ月中に新たな公表を行わない見通しという。