民進党の岡田克也元代表は、同党と希望の党が5月の連休明けに結成する新党「国民民主党」に参加しない意向を固めた。岡田氏が所属する衆院の民進党系会派「無所属の会」(14人)の多くが同調する見通し。新党は衆院で野党第1党に届かない情勢になった。

 岡田氏は24日、自身に近い民進党系議員約10人と国会内で協議した際、27日にも離党届を提出する考えを示した。

 一方、希望の党の長島昭久政調会長は25日、新党への不参加を玉木雄一郎代表に伝えた。松沢成文参院議員団代表らと分党後の「希望の党」で活動する。長島氏は「総選挙で1000万近い有権者から票を投じてもらったのに、半年足らずで放り投げてしまうのは筋が立たない」と記者団に説明した。

 細野豪志元環境相、中山成彬元国土交通相、井上一徳氏も新党に加わらない意向。希望から国民民主党に参加する衆院議員は40人前後とみられる。

 さらに岡田氏ら無所属の会の大半が参加を見送れば、国民民主党が現在56人の立憲民主党を上回るのは困難な状況だ。

 希望、民進両党は26日、それぞれ両院議員総会を開き、連休明けの国民民主党結成を正式に決める。【樋口淳也、遠藤修平】