• 売上高は2015年以来最大の伸び、サービス収入31%増
  • アイフォーン販売台数は市場予想にほぼ一致、アップル株は急伸
Photographer: Michael Nagle

アップルが1日に発表した1-3月(第2四半期)の売上高と利益は、アナリスト予想を上回った。売上高の勢いが続くとの見通しも示したことから、主力の「iPhone(アイフォーン)」の需要を巡る懸念は和らいだ。

同社はまた、株主への利益還元を拡大する計画を公表したほか、サービス収入が31%増加したことも明らかにした。決算発表を受けて同社株は時間外取引で4%強上昇。1日の通常取引終値は169.10ドル。アップルの部品サプライヤーの株価も決算発表後に値上がりしている。

1日の発表資料によると、1-3月期売上高は16%増の611億ドル(約6兆7100億円)となり、約2年ぶりの大幅増収となった。1株利益は2.73ドル。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は、売上高が609億ドル、1株利益が2.64ドルだった。4-6月(第3四半期)の売上高は515億-535億ドルの見通しで、市場予想を上回った。

1-3月期のアイフォーン販売台数は5220万台と、前年同期比で2.9%増加。市場予想平均は5230万台だったが、投資家の一部はさらに少ない台数を予想していた。平均販売価格は728ドルで、アナリスト予想の740ドルを下回り、最上位機種「アイフォーンX(テン)」が昨年の発売時に一部で期待されていたほど好調ではなかったことを示唆した。

原題:Apple Tops Sales Estimates on Services Surge, IPhone Gains (2)(抜粋)