• 法人・投資銀行事業、「少なくとも全体の半分の収入」を稼いでいく
  • 苦戦事業は縮小、年内に4000人余りを削減へ

世界規模で事業縮小を進めるドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、投資銀行事業からの全面撤退は計画していないと言明した。

ドイツ銀行のゼービングCEO、Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

ゼービング氏は6日にベルリンでショルツ独財務相同席の場で、「法人・投資銀行事業は常にドイツ銀行の中核的なDNAであり続け、全行収入の少なくとも半分を稼いでいく」と発言。4月の就任直後から着手した事業再編計画については、「ドイツ銀行の抜本的な作り直しではない」と説明した。

投資銀行が苦戦する分野で事業を縮小する一方、重点事業は維持するバランスをゼービング氏は目指しており、アジアや米国などでの事業継続を約束して顧客の不安を和らげたい考え。同氏は「国際的な銀行であり続けたいと考えており、そのつもりだ。ドイツの銀行であることに誇りを感じるが、資本市場における専門知識や世界どの地域でも顧客にサービスを提供できる能力も同様に誇りに思う」と語った。

9万7000人前後を雇うドイツ銀行は、9万人を大きく下回る水準に従業員数を減らす計画を打ち出している。同行はこの日、ウェブサイトに掲載したプレゼンテーション資料で、既に1000人を削減済みだと明らかにした。年内に9万3000人未満とし、19年に9万人を割り込む水準とすることを目指す。

原題:Deutsche Bank CEO Says Investment Bank Will Stay ’Core DNA’ (2)(抜粋)
Deutsche Bank to Cut Headcount to Below 93,000 This Year