• リップルラボ、仮想通貨使った新サービスの開始近いと示唆
  • ブルームバーグの仮想通貨指数は昨年末以来の上昇率記録へ
Blue data connector cables sit on a circuit board used in cryptocurrency mining machines.
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

21日の市場では仮想通貨が上昇している。決済サービス運営会社リップルラボが仮想通貨を活用する計画を巡って楽観が広がり、仮想通貨全体を押し上げている。仮想通貨は1月以降で6000億ドル(約67兆5400億円)余りの時価総額を失っていた。

仮想通貨のXRP(通称リップル)はこの日、一時92%上昇し、前週末から2倍になった。

ブルームバーグ・ギャラクシー・クリプト指数は25%高で、1日の上昇率として昨年末以来の大きさとなる勢い。イーサとライトコインも、ともに一時15%を超える上昇。最大の仮想通貨であるビットコインは6.3%高となっている。

オンラインブローカー、イートロのアナリストを務めるマシュー・ニュートン氏(ロンドン在勤)は「主要仮想通貨の1つが急騰してニュースになり、人々の関心を集めている。それが実際、市場に新たな流動性をもたらしている可能性がある」と分析した。

リップルラボの幹部の1人は17日にCNBCで、「来月かその辺りに」XRPを活用するサービスを開始する可能性があると発言。サービス名はxRapidで、決済会社など金融機関がXRPを使って新興国に迅速に送金できるようにするものだという。同社広報は20日、現段階で公式の商用サービス開始日程は決まっていないと回答した。

リップルラボは7月時点で大量のXRPを保有していたものの、XRPは独立したデジタル資産だと主張している。

原題:Ripple Is Surging and Its Market Cap Just Passed Ethereum(抜粋)