[ニューヨーク 24日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。長引く米政府機関の閉鎖と米国株の急落がドル需要を後退させた。
米大統領首席補佐官代行に指名されたマルバニー行政管理予算局(OMB)局長は23日、政府機関の一部閉鎖について、民主党が下院で過半数を占める新議会が招集される来年1月3日まで続く可能性があるとの見解を示した。
一方、ムニューシン米財務長官は23日、大手米銀トップと電話協議を行った。CEOらは貸し出しに充てる潤沢な流動性があることを確認した。長官は、各行で決済や証拠金に絡む問題が生じていないことや、市場が引き続き適切に機能していることも確認したという。
ただ株式投資家を安心させるまでには至らず、米国株は急落。ダウ工業株30種は約3%安、S&P総合500種は2.7%安となった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外為戦略部門グローバル責任者、ウィン・シン氏は「ムニューシン氏は被害を最小限にしようと試みた」との見方を示した。
ムニューシン米財務長官は24日に「プランジ・プロテクション・チーム」(市場の急落を阻止するチーム)とも呼ばれる金融当局者との電話協議を行う見通し。
ドル指数.DXYは0.46%安の96.511。1年半ぶりの高値(97.711)をつけた12月14日から下げ基調が続いている。
商いは低調。24日は日本市場が休場だったほか、25日にはクリスマスでニューヨーク市場が休場となる。
ドル/円
NY終値 110.43/110.47
始値 111.08
高値 111.09
安値 110.27
ユーロ/ドル
NY終値 1.1399/1.1400
始値 1.1395
高値 1.1438
安値 1.1389