政治的混乱が続く南米ベネズエラ情勢をめぐって、中国、ロシアが現政権側を、アメリカが反政府側を支持する中、中立的な立場をとるメキシコやウルグアイなどの呼びかけで緊急会合が開かれ、平和的な解決を訴えました。

南米ベネズエラでは、独裁的なマドゥーロ大統領に反発するグアイド国会議長が暫定大統領の就任を宣言し、中国やロシアが現政権側を、アメリカが反政府側を支持して、各国の思惑も絡んだ政治的な混乱が続いています。

こうした中、7日にウルグアイの首都モンテビデオで、中立的な立場をとるメキシコやウルグアイなどの呼びかけで緊急会合が開かれ、ドイツやフランスなど14か国の代表が参加しました。

会合では冒頭、ウルグアイのバスケス大統領が「民主主義の問題は民主的な話し合いでしか解決できない」と述べ、平和的な解決を訴えて各国に協力を求めました。

ベネズエラ情勢をめぐっては、アメリカをはじめ反政府側を支持する欧米や中南米の21か国が今月4日に会合を開き、国際社会にグアイド氏ら反政府側への支持を呼びかけています。

これに対しマドゥーロ大統領は国境沿いの橋を封鎖するなど反発を強めていて、混乱が収束する兆しは見えていません。