• 米朝きょう2日目会談、USTR代表が対中通商合意にくぎ刺す
  • パウエル・プットあるか、コーエン被告が証言、印パ対話機運も
President Donald Trump And North Korea Leader Kim Jong Un In Hanoi Ahead Of The DPRK-U.S. Summit
Photographer: Justin Chin/Bloomberg

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長は、日本時間きょう午後4時すぎからハノイで合意文書の共同調印式に臨みます。ホワイトハウスが日程を発表しました。両首脳は初日のきのう、会談成功への自信をにじませました。きょうの会談を経て朝鮮戦争の終戦宣言がなされるとの観測もありますが、最終的にどういった内容が合意文書に盛り込まれるのでしょうか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

滑り出しは上々

トランプ大統領と金委員長は27日夜に1対1で会談し、その後に夕食を共にした。トランプ氏は昨年のシンガポールでの初回会談について「大きな成功だった」とし、「今回も同等かそれ以上の成功を期待している」と発言。金氏はトランプ氏が話している間、笑みを絶やさず、「全ての人に喜んでもらえる素晴らしい成果を出せると確信している。最善を尽くす」と述べた。

追加購入だけでは

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、中国の経済モデルに「著しい構造的変化」をもたらす合意を米国は求めていると発言。下院歳入委員会での証言で、中国側による約束順守を確実にするための条項も要求していると述べた。同代表は、米中間の問題は「あまりにも深刻なため」、中国による米製品の「追加購入の約束では解決されない」とし、「新たなルールが必要だ」と語った。

議長の配慮は

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、金融市場に「パウエル・プット」はあるかとの問いに対し、米金融当局は金融市場のボラティリティーが経済の安定を脅かさないか注意を払うと述べた。下院金融委員会での証言。議長はまた、バランスシートについての計画で金融当局は合意に近いとし、「かなり早期に何らかの発表が行われる」と述べた

口止め料の証拠か

トランプ大統領の個人弁護士だったマイケル・コーエン被告が下院監視・政府改革委員会で証言に臨み、トランプ氏は「詐欺師」で「ペテン」だと主張した。自らの言い分を裏付けるための証拠として、ポルノ女優への口止め料を立て替えた同被告にトランプ氏が渡した小切手の写しなどを提出した。トランプ氏側は被告の証言を「無価値だ」と否定するコメントを発表した。

事態収拾を図る

共に核保有国であるインドとパキスタンの軍事衝突が激化する中、パキスタンのカーン首相はインドに対話を呼び掛けた。国民に向けたテレビ演説で、「分別を働かせなければならない」とし、「腰を据えて話し合う必要がある」と語った。インド外務省は自国空軍のパイロットがパキスタンで拘束されていることを認め、「安全かつ即時の引き渡し」を要求している。

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