華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)
華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ) Photographer: WANG ZHAO/AFP

企業決算を好感して米国株は3日続伸しました。ただ、米企業が華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)への販売を事実上禁じられたことで半導体株が売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は独歩安の展開。好決算を発表したウォルマートにしても、関税の影響で先行きは不透明で、株価も朝高の後に伸び悩む展開となりました。週初まで相場を圧迫していた貿易摩擦に対する懸念はくすぶったままです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

中国の反発

米政府が華為技術による米製品調達を事実上禁止したことについて、中国商務省は「必要なあらゆる措置を取る」と反発。昨年12月に米政府の要請を受けカナダ当局が華為幹部を逮捕した直後、中国はカナダ人2人を拘束していたが、正式に逮捕した。モルガン・スタンレーは華為への措置を理由に、マイクロンなど半導体企業の販売がリスクにさらされる可能性があると指摘した。

値上げか利ざや縮小か

ウォルマートの2-4月(第1四半期)決算はアナリスト予想に一致した。だが米国と中国の関税合戦で、安さを強みとする同社が近く価格を引き上げるか、利益を犠牲にするかの選択を迫られる可能性が懸念されている。米既存店売上高は前年同期から3.4%増加し、2-4月としては過去9年間で最高となった。

ライバルの提携

マイクロソフトとソニーはクラウドコンピューティングと人工知能(AI)の分野で提携を模索していることを明らかにした。マイクロソフトのクラウドソフトウエア「Azure(アジュール)」を使用することも含まれる。両社はコンソール型ゲーム市場で激しい競争を繰り広げているが、クラウドゲームの分野では協調してグーグルやアップルなどのライバルに対抗する。

イランが背後に

サウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子の実弟でもあるハリド・ビン・サルマン副国防相は、主要パイプラインに対する今週の攻撃について、イランが命令してイエメン反政府勢力であるイスラム教シーア派武装組織のフーシ派が実行したと非難した。世界最大の産油地帯が戦争に近づいているとの懸念から、原油価格は上昇した。

ゴールドマンの大型買収

ゴールドマン・サックス・グループは、富裕層資産管理のユナイテッド・キャピタルを7億5000万ドル(約823億円)で買収することに同社と合意した。ゴールドマンにとってはここ数年で最大級の買収になる。発表文によると、ユナイテッド・キャピタルの運用資産は約250億ドル。220人の金融アドバイザーがおり、2万2000人の顧客を抱える。

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