【ベルリン時事】26日まで行われた欧州議会選挙で、ドイツ連立与党の中道右派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派、社会民主党が敗北した。若年層を中心とした環境意識の高まりを読み切れず、緑の党に票を奪われた。特に社民党の低迷は深刻で、メルケル政権の足元が大きく揺らいでいる。

親EUで多数派維持=投票率、25年ぶり5割超-欧州議会選

 暫定結果によると、欧州議会選での独政党の得票率は、CDU・CSUが28.9%と前回を6・4ポイント下回ったほか、社民党は11.5ポイント低下の15.8%にとどまった。半面、緑の党は20.5%(前回から9.8ポイント上昇)と躍進し、社民党を上回った。国政に直接影響しないとはいえ、連立与党の退潮は鮮明だ。