[ワシントン 29日 ロイター] – 米国防総省は29日、レアアース(希土類)に関する報告書を議会に提出したと明らかにした。詳しい内容は不明だが、中国依存の軽減や経済的なインセンティブを通じた国内生産能力の押し上げに関するものだという。
アンドリューズ報道官(中佐)はロイターに対し「レアアースの中国依存を軽減するため、国防総省は引き続き大統領や議会、産業基盤と緊密に連携していく」と述べた。
米国が2014年ー17年に輸入したレアアースのうち、中国産が占める割合は8割にも上る。
中国の共産党機関紙・人民日報は29日の論説記事で、貿易戦争を巡る米国への対抗手段としてレアアースを利用する用意があると表明。「米国側は間違いなく、中国が輸出したレアアースで生産した製品を使って中国の発展を阻害したいと考えている。中国人民はこれを受け入れることは絶対にない」と主張した。