韓国の電機大手、サムスン電子は14日までに緊急幹部会合を開き、日本の輸出規制強化によって半導体材料の確保に支障が出た場合の対応策を協議した。日本企業の海外工場から迂回(うかい)して輸入する方法などが検討されているという。韓国メディアが報じた。
聯合ニュースは、サムスン電子の事実上のトップ、李在鎔副会長が今月7日から12日まで東京を訪れ、現地の企業関係者らと会談し、規制強化の対象品目の在庫を一定程度、確保したと伝えた。ただ詳しい量や調達先は不明で、これを否定する報道もある。
サムスン電子の緊急幹部会合は、李氏が帰国した後の13日に開かれた。既に規制強化の対象となっている3品目以外の品目も、8月中に輸出手続きの優遇措置がなくなる見通しのため、長期的な対応策が議題の中心となったとみられる。(共同)