【ソウル時事】米韓両軍は5日、合同軍事演習を開始した。韓国の鄭景斗国防相が5日、国会の国防委員会で「(演習を)行っている」と答えた。北朝鮮は米韓演習に強く反発しており、短距離弾道ミサイルなどを新たに発射する恐れがある。非核化をめぐる米朝実務者協議の再開時期にも影響を与えそうだ。

迎賓館「みすぼらしい」=正恩氏、低姿勢で応対-南北首脳会談

 米韓演習をめぐっては、韓国軍が演習名を「同盟19-2」から、より北朝鮮を刺激しない名称に変更することを検討している。ただ、鄭氏は「名前よりもわれわれが実際に演習を行っていることが重要だ」と述べ、有事への備えが必要だと強調した。

 韓国メディアによると、まず、5~8日、予備的な性格の危機管理訓練を実施。さらに、20日ごろまで、コンピューターシミュレーションによる本格的な指揮所演習を行うとみられている。演習中の9日には新任のエスパー米国防長官が鄭氏とソウルの国防省で会談する。