[ソウル 27日 ロイター] – 北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長は27日、対米関係に進展はなく、一触即発の敵視政策が続いているとして、米国側の姿勢を非難した。朝鮮中央通信(KCNA)が談話を報じた。
米国に対し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、年末までに非核化交渉で譲歩するよう米国に求めている。
金英哲氏は、朝鮮アジア太平洋平和委員長の肩書で出した談話の中で、「米国が金正恩委員長との『緊密な個人的関係』に乗じて年末の期限を無視するのは間違いだ」と強調した。
金英哲氏は、2月にベトナムで開催され決裂した2回目の米朝首脳会談前の核交渉の責任者。
同氏は談話で「米国は新たなアプローチを求めるわが国の呼び掛けを聞き入れず、『より狡猾で悪意のあるやり方で』圧力をかけている」として、米国に方針転換を迫った。