[30日 ロイター] – 交流サイト最大手の米フェイスブック(FB.O)が30日に発表した第3・四半期決算は、売上高と利益がアナリスト予想を上回った。広告が安定的に伸びた。
株価は引け後の時間外取引で約3%上昇した。
純利益は60億9000万ドル(1株当たり2.12ドル)で、前年同期の51億4000万ドル(同1.76ドル)から増加。リフィニティブのアナリスト予想である54億7000万ドル(同1.91ドル)を上回った。
総売上高は約28%増の173億8000万ドルで、予想の173億7000万ドルを上回った。
フェイスブック、メッセンジャー、インスタグラム、ワッツアップを含めた月間アクティブユーザー数(MAU)は28億人、1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は22億人と、前四半期から多少増加した。フェイスブック単体のDAUは16億2000万人。市場予想は16億1000万人。MAUは24億5000万人で、予想と一致した。
一方、コストは104億7000万と約32%増えた。営業利益率は前年同期の42%から41%に低下した。
eマーケッターの主任アナリスト、デボラ・エイホ氏は「同社は多くの点で物議を醸しているが、広告主は引き続き同社を支えている。課題が山積しているとはいえ、売上高やユーザー数の増加は評価できる」と述べた。
同社は7月、個人情報保護の不備を巡り連邦取引委員会(FTC)に50億ドルの制裁金を支払うことやユーザーデータの保護を強化することで合意した。