米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数は、市場予想を下回り、製造業活動が3カ月連続で縮小したことを示した。生産指数はリセッション(景気後退)以来の低い水準となった。
キーポイント |
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・ISM製造業総合景況指数は48.3に上昇 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は48.9 ・前月は10年ぶり低水準の47.8 ・同指数は50を下回ると、製造業活動の縮小を示す ・新規受注と雇用、在庫の3指数は上昇したものの、いずれも50を下回ったまま ・生産指数は46.2-4カ月連続で低下。6週間近く続いたゼネラル・モーターズ(GM)のストが影響した可能性も |
インサイト
- 18業界のうち、一次金属や電気機器など12業界が活動の縮小を報告-ISM発表文
- GMのストやボーイング737MAXの運航停止が雇用と生産、新規受注の各指数を下押しした公算が大きい-ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長
詳細
- 雇用指数は47.7-3年ぶりの低水準だった前月から持ち直し、人員削減は続いたがペースを落とした可能性を示唆
- 輸入指数は45.3と、10年ぶり低水準
- 輸出受注指数は50.4で、前月の10年ぶり低水準から大きく回復-50を上回った唯一のサブ指数
- 新規受注指数は49.1に上昇。顧客在庫と在庫指数もそれぞれ上昇
- 入荷遅延指数は2016年2月以来の低さ
- 仕入価格指数は45.5に低下
- 受注残指数は44.1に低下
- 統計の詳細は表をご覧ください
原題:U.S. Factory Gauge Signals Contraction for Third-Straight Month (1)(抜粋)