[ベイルート 8日 ロイター] – 事実上の債務不履行(デフォルト)に陥ったレバノンのネーメ経済相は、今後の債権者との交渉について「双方が善意を持って取り組めば、長くて9カ月はかからない」との見通しを示した。地元テレビ局が発言内容をウェブサイトに公表した。
レバノンは深刻な財政危機に見舞われており、ディアブ首相は7日、12億ドル相当の外貨建て国債を9日の期限までに返済できないと宣言し、再編交渉に応じるよう債権者に呼び掛けた。事情に詳しい関係者はロイターに、交渉がおよそ2週間以内に始まるだろうと語った。
こうした中でネーメ氏は「政府は国債保有者側の出方を待っているところだ」と述べ、彼らが交渉に「前向き」の態度を取ることを期待していると付け加えた。
また海外でレバノンが提訴される可能性に関してネーメ氏は、債権者がレバノン中銀を訴えるかもしれないが、勝ち目はないと断言した。