- 近い将来に日量50万バレルの増産もあり得る-エネルギー相
- 5月か6月にOPECプラス会合を開き、新たな合意は可能
サウジアラビアと原油価格戦争を繰り広げるロシアは、原油増産を警告し、反撃に出た。その一方で、石油輸出国機構(OPEC)との一段の協力は可能との見解も示した。
ロシアのノバク ・エネルギー相は10日、近い将来に最大で日量50万バレルを増産することは可能だと述べた。OPEC加盟国と非加盟の主要産油国で構成されるOPECプラスは先週、減産で合意できず、協議は決裂している。
ノバク氏の発言直前には、サウジ国営石油会社のサウジアラムコが4月に過去最大規模の原油を供給すると発表。価格戦争をエスカレートさせていた。
ノバク氏はロシア24テレビのインタビューで、「扉が閉じられたわけではないと言いたい」と話し、「必要に応じて、取り得る手段はいろいろある。減産や増産はそれに含まれる。新たな合意を結ぶこともあり得る」と述べた。
次回のOPECプラス会合は5月か6月に予定されており、市場の動向をあらためて評価する機会になり得ると、ノバク氏は述べた。
原題:Russia Ready to Raise Oil Output, Keeps Door Open for OPEC+(抜粋)