ドイツの銀行監督当局は新型コロナウイルスの感染拡大による悪影響を和らげるため、銀行の資本規制を緩和する方策を議論している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  独財務省当局者らは9日にベルリンで、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)およびドイツ連邦銀行(中央銀行)の当局者らと会合。状況が良好な時に銀行に準備積み増しを求める計画について、要件を緩和する可能性を話し合ったという。関係者らは非公開情報であることを理由に、匿名で話した。貸付損失吸収に備え資本上積みを求める「カウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)」については、一部当局者が撤廃に反対。このような措置を正当化するようなデータの悪化はまだみられないと指摘したという。

原題:Germany Weighs Bank Capital Relief to Counter Coronavirus Damage(抜粋)