マイナンバーと個人の預貯金口座のひもづけについて、高市早苗総務相は9日の閣議後会見で、国や自治体からお金を受け取るための口座の登録を「1人1口座(のひもづけを)できれば義務化させてほしい」と語った。同省内で法整備を検討するよう指示したことも明らかにした。

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 一方で、これまで検討していた全口座のひもづけ義務化は見送る考えを示した。高市氏は、任意の口座ひもづけで登録が進まない場合は「給付金事務の簡素化は限定的になる」と指摘。すべての人に口座を登録してもらう仕組みの検討を事務方に指示した。

 高市氏は会見で、登録された口座は世帯ごとではなく個人ごとに活用し、景気対策や福祉目的にも使えることを利点として強調。来年の通常国会での法改正を念頭に検討を進めると説明した。