米連邦政府は、臨床試験が進められている新型コロナウイルスのワクチン候補3種類について今夏から第3相試験に着手し、資金も提供する計画だ。ダウ・ジョーンズ通信(DJ)が10日、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)でワクチン研究センターのディレクターを務めるジョン・マスコラ氏とのインタビューを基に報じた。
DJが報じたところによると、第3相試験は米国内の複数の地点で実施され、数万人が参加する見通しだ。同試験はワクチンの安全性および有効性を試す最終段階となる。
まず米モデルナのワクチンが7月に、英国のオックスフォード大学とアストラゼネカが手掛けるワクチンは8月、さらにジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が9月に続く。
モデルナの広報担当者は国立衛生研究所(NIH)の資金提供を受けてワクチンの臨床試験を実施する計画を確認したが、アストラゼネカの広報担当者は9日夜の時点で試験開始日を確認できなかった。J&JはDJに対してコメントを避けた
また、これとは別に米ファイザーとドイツのバイオNテックが進めるワクチン候補も早ければ7月に第3相試験を開始できる可能性があると、DJが事情に詳しい関係者を匿名で引用して報じた。
原題:U.S. Plans Three Studies of Experimental Covid-19 Vaccines: DJ(抜粋)