[ワシントン 10日 ロイター] – 米ホワイトハウスは10日、白人警官による黒人男性暴行死を受け策定している警察改革案の最終作業に入っているとした上で、警官の免責制限は盛り込まれない可能性があると明らかにした。
マクナニー大統領報道官は、警官の暴力行為を巡る懸念への対処を目指すトランプ政権の計画策定が「最終段階」に差し掛かっているとし、「数日中」に発表される可能性があると述べた。
報道官は「トランプ大統領は過去10日間、全米の抗議デモ参加者が提起した正当な問題に対応する案の作業に専念している」と述べた。しかし、トランプ大統領が警官の免責制限を支持する可能性は排除した。
黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官による暴行で死亡した事件を受け警察改革を求める圧力が高まる中、米民主党議員は8日、警察官による暴力と人種差別に対抗する法案を公表。上院共和党も前日、警察改革と人種差別の是正に向けた独自の法案をまとめる考えを表明した。