[北京 11日 ロイター] – 中国共産党系メディアの環球時報は11日、政府が新型コロナウイルスのワクチン候補を海外に出張する国営企業の従業員に投与していると報じた。 

国営の中国医薬集団(シノファーム)の系列会社が開発するワクチン候補2種類のいずれかを任意で接種できるという。 

国営企業に送付された通知は、巨大経済圏構想「一帯一路」などの海外プロジェクトの早期再開に向け「シノファームは海外に出張する従業員の予防接種を優先する」とした。 

これらワクチン候補の名前は明らかになっていないが、これまでにそれぞれ1000人以上の被験者で検査されている。中国が臨床試験を進める5種類のワクチン候補に含まれ、1回目の第2相臨床試験では「目立った副作用は確認されていない」という。