[北京 28日 ロイター] – ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者数は28日に1000万人を突破した。死者数は49万7000人を超えた。
世界保健機関(WHO)によると、同ウイルス感染者数は年間のインフルンザ感染者の約2倍にあたる。一方、死者数はインフルエンザによる年間死者数と同程度となっている。
ロイター集計では、北米と南米、欧州がそれぞれ感染者の25%を占めている。アジアと中東はそれぞれ11%、9%となっている。同集計は、各国政府発表を基にしている。
新型コロナウイルス感染症による最初の死者は、中国武漢市で1月10日に確認された。その後、欧州や米国、ロシアなどで死者数が急増した。
現在では、インドやブラジルで1日1万人以上の感染者が新たに確認されるなど、同ウイルスのパンデミック(世界的大流行)は新たな局面に入っている。
国内感染の制圧におおむね成功した中国やニュージーランド、オーストラリアなどの国でも、この1月で新たな感染者が発生。北京では、農産物市場の関係者を中心に数百人の新規感染が判明し、検査体制を1日30万件に拡大した。
感染者数250万人超と世界最多の米国は、5月には感染拡大のペースが鈍化したものの、この数週間はこれまで感染者が少なかった地域や農村部でも感染が広がっている。 (Reporting by kyoko yamaguchi)