米財務省は来週実施する四半期定例入札について、期間が長めの国債の発行額を前期から拡大させた。これまでは、新型コロナウイルス危機に伴う連邦政府の記録的な支出を賄う上で、主に財務省短期証券(Tビル)で対応してきた。
財務省は5日、過去最高となる1120億ドル(約11兆8200億円)相当を四半期定例入札で発行すると発表した。10月までの3カ月間で、利付債の名目発行額は1320億ドル増える。
財務省は今年の初め、過去最大規模の景気対策の資金を賄うため、利払いのないTビルの発行を急増させた。景気対策の一部として中小企業向け融資の返済免除にも備え、前例のない水準の現金も確保した。
その他の主な発表内容は以下の通り:
- 2年・3年・5年債の入札規模は、10月までの3カ月間に1カ月当たり20億ドル増加
- 7年債入札は1カ月当たり30億ドル増加
- 「10年債の入札規模は新規とリオープンの両方で60億ドル増加。30年債は新規とリオープンの両方で40億ドル増加」
- 20年債や変動利付債の入札規模も拡大
原題:U.S. Treasury Plans a Record $112 Billion Quarterly Debt Sale (抜粋)