[ワシントン 14日 ロイター] – トランプ米大統領は14日、追加の新型コロナウイルス経済対策を行う用意は整っているものの、野党民主党が妨害していると表明した。 

トランプ氏は記者会見で、現金の直接支給や家賃に関する支援、中小企業や州・地方政府への給付を提供する用意があるとした上で「私は民主党が承認するのを待っている。民主党が(対策を)妨げている」と語った。 

追加経済対策を巡る与野党の協議は先週7日に決裂し、その後話し合いは行われていない。トランプ大統領は8日、失業保険給付の上乗せなど追加の新型コロナウイルス経済対策を実施する大統領令に署名。7月に失効した失業給付金の上乗せ措置を減額して復活させる内容などが盛り込まれたが、まだ施行されていない。 

民主党が求める、米郵政公社(USPS)に対する最大250億ドルの支援については、民主党が妥協するのなら受け入れてもよいとした。 

トランプ氏は前日、民主党が要求する郵便投票を促進するいかなる支援を盛り込んだ経済対策は阻止すると言明した。 

週初に公表されたロイター/イプソスの調査では、コロナ経済対策協議の膠着について、与野党双方に非があるという見方が大勢となった。