[ニューヨーク/シンガポール 14日 ロイター] – 米中による第1段階通商合意の検証を控え、中国が米国産原油の購入を増やしていることが、関係者らの話で分かった。中国による米国産原油の輸入は今後数週間で大幅に拡大する見通しで、中国の国営石油各社は8─9月にかけて、最低2000万バレルの原油輸送に必要なタンカーを押さえたという。 

中国は第1段階合意で、今年の原油や天然ガスなどエネルギー製品の購入を2017年ベースで185億ドル分増やすと約束しており、今年の購入額は約250億ドルとなる見通し。 

米国勢調査局によると、中国による米国産原油の購入額は、新型コロナウイルス禍の影響もあり、6月末までで20億ドル強にとどまっている。