【ワシントン時事】米東部ペンシルベニア州の連邦地裁は30日、中国発の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」をめぐり、トランプ政権が11月12日に設定した米国での全面禁止措置を暫定的に差し止める命令を下した。アプリの新規ダウンロードや更新に限った禁止措置も差し止められており、大統領令乱発の動きを司法が再び阻止した形だ。

TikTok禁止、11月4日審理 大統領選翌日―米地裁

 地裁判決は、ティックトック禁止を命じた措置が法的権限を逸脱する可能性が高いと判断した。動画番組の作成者が差し止めを求めて提訴していた。判決は「禁止により表現の場が失われ、原告は深刻な経済的損失を被る」と指摘した。