【ワシントン時事】米宇宙企業スペースXが開発中の次世代宇宙船「スターシップ」の試験機による無人飛行が9日、南部テキサス州で行われたが、着陸に失敗し爆発した。爆発に伴うけが人などは伝えられていない。

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 スターシップは全長約50メートルで、打ち上げ後に自力で帰還して再利用できるよう設計されている。米メディアが伝えた映像によると、上昇して水平飛行に移行した後、逆噴射で減速しながら着陸した際に爆発し炎上した。

 スペースXのマスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで「下降時のロケット噴射で燃料タンクの圧力が低く、着陸速度が(想定を)上回った」と説明。「必要なデータはすべて入手できた」とも書き込んだ。

 スペースXは、人類の月面再訪やその後の火星探査をにらんだ米航空宇宙局(NASA)の「アルテミス計画」にスターシップを活用する計画。米メディアによれば、マスク氏は先に、スターシップを使った有人火星探査を2026年にも実現できると発言していた。