[ブリュッセル 15日 ロイター] – 欧州医薬品庁(EMA)は15日、米ファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチン承認の是非を検討する会合を21日に前倒しすると発表した。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、欧州連合(EU)域内で年内に接種が開始される公算が大きいとしている。
EMAは、ファイザー製ワクチン「BNT162B2」について、21日に臨時会合を開き、可能なら同日中に結論を出すと表明。従来予定されていた29日の会合は必要なら実施するとした。
フォンデアライエン委員長はEMAの発表を受け、「欧州で年内にワクチン接種が開始される可能性がある」とツイッターに投稿した。
欧州委は加盟各国政府と協議を行った上で、EMA承認の3日以内に正式承認する見通し。欧州委は通常、EMAの判断を踏襲する。欧州委の承認後、加盟各国は直ちに接種を開始できる。