[ワシントン 6日 ロイター] – 昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が行われている連邦議会で6日、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破り建物内に侵入した。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。

報道によると、ペンス副大統領は討議が行われていた上院を退出した。またCNNによると、大統領支持者に対し催涙弾が使用されている。

混乱の発生を受け、首都ワシントンDCの市長はこの日の午後6時から翌日午前6時までの外出禁止令を発動した。

これに先立ちトランプ大統領は、ワシントンの集会で演説し、昨年11月の大統領選の敗北を決して認めないと言明した。

トランプ大統領は支持者に対し、選挙では大規模な不正があったと改めて主張。「われわれは決して諦めない。決して敗北は認めない」とし、「盗みをやめさせる」と述べた。

集会には、上下両院合同本会議で同日行われるバイデン氏の次期大統領認定に抗議するトランプ大統領の支持者数千人が集まり、トランプ大統領に声援を送った。抗議には過激派グループや極右グループのメンバーも参加した。