【新型コロナ】米累計死者数、50万人に迫る－英は「慎重」に制限解除＜bloomberg日本語版＞2021年2月22日 7:00 JST

米国の新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）による累計死者数は50万人に迫っている。米国立アレルギー感染症研究所（ＮＩＡＩＤ）のアンソニー・ファウチ所長は「ほとんど信じ難い驚くべき」数字だと述べた。

　　ファウチ所長は大寒波により遅れたワクチン接種について、今週半ばまでに通常に戻るとの見通しを明らかにした。ニューヨーク州とカリフォルニア州の死者数の伸びは鈍化した。

　　ハンコック英保健相は、影響を見極めるため数週間ごとに制限を解除するなど、ロックダウン（都市封鎖）の緩和を政府が「慎重」に進めると述べた。

　　米ファイザーと独ビオンテックが共同で開発した新型コロナワクチンは、イスラエルで接種を受けた人のうち大多数の感染を防いだもようだ。ワクチン接種が新型コロナの感染抑制につながることが初めて実社会のデータで示唆された。

　　米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の感染者数は１億1120万人、死者数は246万人をそれぞれ上回った。ワクチン接種は全世界で２億200万回を超えた。

　　フランスでは１日当たりの新規感染者が２万2046人、死者が160人と先月とほぼ同水準となっている。同国では256万人が少なくとも１回のワクチン接種を受けた。

　　ドイツのシュパーン保健相は、さらなる制限緩和を検討するためには新型コロナ感染拡大が一段と鈍化する必要があるとの認識を示した。

　　英国の１日当たりのコロナ死者数は215人と、昨年12月以降で最も少なくなった。７日間平均は約500人だった。

　　ロシアでは新規感染者が１万2742人と、昨年10月９日以降で最少となった。

　　米食品医薬品局（ＦＤＡ）は、血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターについて、皮膚の色などのファクターに精度が影響を受ける可能性があると指摘した。