- ナタンズ施設での配電網に関連する障害について発言
- イランと米国は2015年の核合意復帰に向けて交渉中
イラン最大のウラン濃縮施設で11日、配電網の障害が生じ、同国原子力庁のサレヒ長官は同日、2015年の核合意復帰に向けた同国と主要国の協議に反対する勢力が仕掛けた「核テロ」行為との見解を示した。
サレヒ長官は、数千の遠心分離機が備わる中部ナタンズの施設での障害はイランの核開発の進展と、ウィーンでの外交交渉の両方を妨害しようとする試みを示すものだと批判した。国営テレビが報じた。
同長官は詳しくは述べなかったが、イランはこれまで核インフラへの攻撃や同国の著名な原子力科学者の殺害について主にイスラエルを非難してきた。
原子力庁のカマルバンディ報道官は、同施設の障害は配電網に関するものだと述べるとともに、けが人や大気への汚染はないと説明。正確な原因の調査が行われていると話した。
中国、ロシア、欧州連合(EU)、イラン、米国は14日にウィーンで次の一連の協議に向けて再び会合を開く。
原題:Iran Blames ‘Nuclear Terrorism’ for Incident at Enrichment Site(抜粋)