経営破綻した英グリーンシル・キャピタルを巡り、顧問を務めていたキャメロン元英首相のロビー活動が物議を醸しています。英サンデー・タイムズ紙は、キャメロン氏が2019年にハンコック保健相およびレックス・グリーンシル氏と非公式に会談。その後国家医療制度(NHS)はグリーンシル傘下のスタートアップ企業の決済サービスを使用し始めたと報じました。キャメロン氏は自らの行動の正当性を主張する声明を発表しましたが、今後さらに議論を呼ぶ可能性もありそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

「変曲点」

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は米経済について、ワクチン接種と強力な政策支援を受けて成長や雇用が先行き一段と力強くなる「変曲点」にあると指摘した。CBSニュースの番組で議長は、「経済の成長が一層速まり始め、雇用が一段と急速に創出される段階にあるという感触だ」と発言。一方で「現時点での米経済への主要なリスクは新型コロナウイルスの感染が再び拡大することだ」とも述べ、新型コロナが依然脅威だとの見解を示した。

協議進展

米マイクロソフトは、人工知能(AI)や音声認識ソフトを手掛けるニュアンス・コミュニケーションズの買収に向けて協議が進んだ段階にある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者の1人によれば、協議されている買収額ではニュアンスを1株当たり約56ドルと評価する可能性がある。

「テロ行為」

イラン原子力庁のサレヒ長官は同国最大のウラン濃縮施設で事故が起きたことを明らかにし、「テロ行為」だと批判した。長官は同国ナタンツにある施設で起きたこの事故について、イランの原子力を巡る進展とウィーンでの外交交渉を妨げようとする試みだと述べた。国営テレビが報じた。

好戦的

ブリンケン米国務長官は、中国による台湾侵攻の可能性を巡り警告を発した。NBCニュースとのインタビューでブリンケン氏は、中国による台湾海峡での「好戦的な行動」を非難。台湾が確実に自衛できるよう米国は支援していくと表明した。このほか、ロシアがウクライナとの国境地帯に派遣している兵士について、その数が2014年のウクライナ侵攻以来の多さになっていると懸念を表明した。

姉妹政党間の争いに

ドイツ南部バイエルン州のゼーダー州首相が、メルケル独首相の後継者争いに加わった。ゼーダー氏はバイエルン州の地域政党キリスト教社会同盟(CSU)の党首で、CSUはメルケル氏が所属するキリスト教民主同盟(CDU)の姉妹政党。ゼーダー氏とCDUのラシェット党首がともにベルリンでの記者会見で次期首相への立候補を表明した。

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