[ニューヨーク 29日 ロイター] – 米ニューヨーク市のデブラシオ市長は29日、7月1日にニューヨーク市の経済活動を「全面再開」することを計画していると発表した。同市で新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)や制限措置が実施されてからすでに1年超となる。
デブラシオ市長はMSNBCに対し、同市の人口の約830万人に対し630万回分のワクチン接種が行われたとし、ニューヨーク市が正常化に向かうことを楽観していると語った。
ワクチン接種計画で一段と進展する余地があるとしつつも、ニューヨーク市民の70%超が少なくとも1回目の接種を終えたと強調した。
「店舗やオフィス、劇場の営業を完全に再開する用意が整っている」とし、「トンネルの終わりにようやく明かりが見えてきた」と述べた。
ワクチン接種証明書の提示など、経済再開に向けた具体的な指針は示さなかった。
ニューヨーク市の新型コロナ新規感染者、死者、入院者数は今年に入り、減少傾向にある。年初に1日平均7000人超だった新規感染者は約2000人まで減少した。
デブラシオ市長はニューヨーク市の経済活動の全面再開の日程について、クオモ・ニューヨーク州知事とはまだ話し合っていないとしたものの、クオモ知事は28日、午前0時までとしていたレストランやバーなどの営業時間規制を解除する方針を表明。屋外飲食については5月17日、店内飲食についても同31日に解除する。5月3日からは、バーのカウンター営業も認められる。