[東京 11日 ロイター] – 武田薬品工業のクリストファー・ウェバー最高経営責任者(CEO)は11日の会見で、日本向けに米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン5000万回分を追加取得する協議が進んでいることを明らかにした。同CEOはまた、ワクチンの承認申請の結果はまもなく日本政府から出るとの見通しを示した。

日本政府は5000万回分を調達することでモデルナと合意している。武田薬は10日、同ワクチンの治験結果を医薬品医療機器総合機構に提出したと発表。治験結果は安全性と有効性が示されたとしている。

武田薬は、日本に米ノババックス製ワクチンも2億5000万回分供給する計画。ウェバーCEOによると、日本政府は1億5000回分を使う予定で、あとの1億回分は他で使うことが可能という(訂正)。

武田薬はこの日、2022年3月通期は連結営業利益4880億円を見込んでいると発表した。研究開発費を増額させることから、前年比4.2%減少しそうだという。

21年3月期の連結営業利益は、前年比約5倍の5092億円だった。大衆薬の売却などが押し上げた。