[バクー/モスクワ 11日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は11日、第3国で実施される可能性のある米ロ首脳会談について、軍縮と安全保障を議題として取り上げるよう提案したと明らかにした。

ラブロフ外相は、首脳会談についてロシア側ななお米国の回答を待っているとした上で、防衛と攻撃双方の戦略核の安定を優先的な議題として取り上げるよう提案したと述べた。

米ロ首脳会談について、米国のロバート・ウッド軍縮大使は国連軍縮会議のオンライン会議で「バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領は、軍縮のほか、台頭しつつある安全保障問題を巡る戦略的な安定事項について模索することで合意した」とし、「こうした議論に向けた準備が進められている」と述べた。

これとは別にプーチン大統領はこの日、批准国の軍事施設を上空から相互に偵察できる領空開放(オープンスカイ)条約から正式に離脱する法案を議会に提出した。

米国はトランプ前政権下の昨年11月、同条約から離脱。ペスコフロシア大統領報道官は、米国が離脱した後も北大西洋条約機構(NATO)加盟国を通して必要な情報を入手できる状態になっていることが、ロシアの正式離脱の理由の一つと説明した。