ABEMA TIMES

 新型コロナウイルスワクチンの大規模接種東京センターの予約システムをめぐり、架空の市区町村コードなどでも予約受付が完了してしまうことが報じられている。 

【映像】報道巡り「厳重に抗議」 岸防衛大臣  

このことについて岸信夫防衛大臣は18日朝、「今般の予約に関して、朝日新聞出版『AERA dot.』記者の方および毎日新聞記者の方から、“不正な手段によって予約が取れたが、どのように受け止めているのか”との問い合わせが防衛省にあった。

 本センターの予約システムにおいて、不正な手段よる虚偽予約を完全に防止するためには、市区町村が管理する接種券番号を含む個人情報を予め防衛省が把握し、入力される予約情報と照合する必要がある。このようなシステムを短期間で実現するには、国民の皆さんに迅速にワクチン接種を受けていただくという観点から困難であり、そして何より、予約システムを本センターで運営するにあたり、接種対象となる全国民の個人情報を防衛省が把握することは適切ではないと考え、採用しないこととした」と説明。

 その上で、「このような中で、今回の朝日新聞出版『AER Adot.』の記者の方、また毎日新聞の記者の方の行為は、ワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、ワクチンそのものが無駄になりかねない悪質な行為であり、極めて遺憾。防衛省としては、朝日新聞出版社および毎日新聞社に対して厳重に抗議する。

 改めて防衛省・自衛隊を代表し、国民の皆さんのお願いを申し上げたいと思う。今回のような不正な手段によってワクチン接種の予約を実施することは、接種を本当に希望する方々の機会を喪失し、貴重なワクチンそのものを無駄にしかねない悪質な行為であり、虚偽予約をしないでいただきたい。なお、今回の問題を受け、例えば市区町村コード等については真正な情報であることが確認できるよう対応可能な範囲でのシステム改修を実施する予定だ」と述べた。(ABEMA NEWS)