米国と欧州連合(EU)は、新型コロナウイルスの起源に関して相反する見方が出ていることを受けて、発生源を調査する新たな取り組みを支持する。ブルームバーグ・ニュースが声明の草案を確認した。

  米国とEUは今月開かれる首脳会談での声明採択を望んでおり、「COVID19の起源について透明性があり、証拠に基づいた、世界保健機関(WHO)主導の専門家中心による第2弾調査を干渉を受けずに進めることを求める」としている。

  新型コロナの起源が研究所あるいは野生動物、またはそれ以外なのかどうかを巡り疑問が続く中で、米国など複数の国は中国に対し、データの透明性向上とアクセス拡大容認を求めていた。

   WHOは今年に入ってまとめた報告書で、最も可能性が高いのは自然起源によるものだが、一段の調査が必要だとの見解を示していた。

  首脳会談の準備のため欧州外交官らが行った協議に詳しい関係者によると、米国は新型コロナの起源に関する調査を支持するようEUに求めていた。

   ホワイトハウスにコメントを求めたが今のところ回答はない。声明は草案にすぎず、15日に開かれる米・EU首脳会談の前に変更される可能性もある。

  バイデン大統領は先月下旬に発表した声明で、情報コミュニティー内で新型コロナの起源について見解が分かれていると明らかにし、研究所からの流出説が再燃していた。

米大統領、コロナ起源解明を情報機関に指示-90日以内に報告を (1)

原題:U.S., EU Set to Back Fresh Study Into Origins of Covid-19(抜粋)