[ニューヨーク 8日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市 場では、ドルが小幅高となった。インフレ水準と中銀の金融政策を巡り 投資家は様子見姿勢を強めており、外為市場のボラティリティーが1年 超ぶりの低水準となった。
今週は米国、欧州、中国でインフレ指標の発表が予定されているほ か、10日には欧州中央銀行(ECB)理事会、来週には米連邦公開市 場委員会(FOMC)を控え、外為市場での値動きは乏しく、ドイツ銀行通貨ボラティリティー指数が2020年2月以来の低水準 となった。
TDアメリトレードの外国為替・先物担当マネジングディレクター 、JBマッケンジー氏は、投資家が静観しているため、主要通貨の値動きは鈍いと指摘。「経済状態を見極めるためにインフレ指標を注視し ている。経済過熱が示されれば、世界中の中銀が対応するかもしれない 」と述べた。
米金融・債券市場では、中小企業楽観度指数の低下を受け長期債利 回りが約1カ月ぶりの水準に低下し、長短利回り格差が縮小した。
ドル指数は0.12%高。ユーロ/ドルは0.0 9%安の1.2179ドル。ポンド/ドルは0.15%安の1.4155ドル。豪ドル /米ドルは0.21%安の0.7739米ドル。両通貨とも過 去2─3カ月間のレンジ内にとどまった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%安の3万2544ドル。一時3万1025ドルと5月19日以来の安値を付けた。 イーサは7%安の2464.47ドル。
ドル/円
NY終値 109.49/109.52
始値 109.45
高値 109.51
安値 109.28
ユーロ/ドル
NY終値 1.2171/1.2175
始値 1.2176
高値 1.2192
安値 1.2172
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