【ワシントン時事】米南部テキサス州の連邦地裁は16日、幼少時に親に連れられるなどして不法入国した若者を強制退去対象から外す救済措置「DACA」が違法だとする判決を下した。既に同措置を適用されている人に影響はないが、新たな申請は認められないとしている。
オバマ政権時代の2012年に成立したDACAは、これまで約65万人に適用されている。バイデン大統領は、同措置適用対象者の市民権申請に道を開く制度強化の方針を表明していたが、司法に待ったを掛けられた形だ。
米メディアによると、判決はDACA適用対象者が米社会を構成する一部となっていることを認めつつ、「議会は、行政府が法制度の枠外で合法的な存在を認定できる自由を認めていない」と指摘。同措置が連邦行政手続き法に違反していると判断した。