各地の大型商業施設での新型コロナウイルスのクラスターについて、調査の支援にあたっている国立感染症研究所は、売り場や従業員の食堂が密集していたケースもあったとして、入場者数を調整することや食堂では会話をしないことなどを呼びかけています。
先月以降確認されたデパートやショッピングセンターなどでの従業員のクラスターについて、国立感染症研究所は自治体に専門家を派遣し調査の支援にあたっています。
クラスターの原因についてはまだ調査中で、各社も対策を強化しているとしたうえで、該当する店舗に共通するとみられる代表的な特徴と対策の提案をまとめ、公表しました。
それによりますと、従業員のマスクの着用はおおむね適切だった一方、手洗いなどでは改善できる点があり、時間帯によっては客が密集する売り場があったということです。
また、従業員が接触した相手の把握や管理が十分ではない例や、従業員の食堂や休憩所などが密になっているケースも、認められたとしています。
そのうえで、客が密集する場所では人の流れや入場者数を調整することや、二酸化炭素濃度を測定して換気を工夫すること、従業員の食堂や休憩所では会話をしないで食事をすることなどを、呼びかけています。