政府が自衛隊の輸送機でアフガニスタン人十数人を隣国パキスタンに退避させていたことが28日わかった。

 政府は27日に航空自衛隊のC130輸送機で首都カブールの国際空港から共同通信通信員の日本人女性(57)をパキスタンに退避させたが、これに先立つ26日にもアフガン人を移送していた。

 パキスタンの首都イスラマバードには空自の輸送機3機が待機している。アフガン国内には、退避を希望する日本大使館などの現地職員とその家族が、最大500人残っているためだ。

 ただ、アフガンの治安は悪化している。政府はすでに退避支援のため、首都カブールの国際空港に派遣していた外務省職員と自衛隊員をイスラマバードに避難させた。防衛省幹部は、「退避作戦の継続は現時点では困難になっている」と語った。