[独ラムシュタイン米空軍基地 8日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は8日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが発表した暫定政権の主要閣僚について、「新政権が包括的になるという公言にもかかわらず、タリバンのメンバーや側近のみで固められており、女性は含まれていない」との認識を示した。
米政府が主要閣僚の一角の経歴などを懸念しているとも述べた。
ブリンケン長官は北大西洋条約機構(NATO)の外相や欧州連合(EU)、国連とのバーチャル会合後にドイツのマース外相と開いた共同記者会見で、「タリバンは国際的な正当性や支援を求めているが、タリバンが努力し獲得する必要がある」と言明した。
タリバンは7日、暫定政権の主要閣僚を発表。政権トップにはタリバン創設者である故オマル師の側近アフンド師、副首相にはタリバンの政治部門トップ、バラダル師が任命された。
ブリンケン長官はまた、国外退避を目指す米国人やアフガニスタン人を乗せたチャーター機の安全な出国を許可するようタリバンに求めた。