• OPECプラスが供給拡大ペース維持、航空業界の損失額
  • 花様社債償還できず、中国軍機が台湾ADIZに侵入、GMクルーズ

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は供給量を漸進的に増やす計画を維持。一部に供給加速の臆測があっただけに、原油相場は大幅高となりました。一方、航空業界の団体は新型コロナウイルスの影響でまだ長距離路線の需要が弱いと指摘しています。原油高が続くようだと、旅行がさらに手控えられる恐れがあります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

供給拡大ペース維持

OPECプラスの閣僚級会合は、予定通り11月に供給量を日量40万バレル増やすべきだとの共同閣僚監視委員会の勧告を承認した。協議前には、供給拡大ペースを加速させるのではないかとの臆測が流れていたが、実際にはそのような提案はなかったという。ニューヨーク原油先物相場は一時3.3%上昇し、2014年以来の高値を付けた。

9年分の利益

国際航空運送協会(IATA)は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による航空業界の損失額が計2010億ドル(約22兆円)に達するとの見通しを示した。渡航規制などにより、企業の出張利用や長距離路線の需要が2022年に入っても抑制されることが背景にある。IATAの数字を基にすると、2010億ドルという額は同業界の9年分の利益に相当する。IATAは今年の損失額見通しと昨年の損失額を引き上げた。

償還できず

中国の不動産開発会社、花様年控股集団(ファンタジア・ホールディングス・グループ)は4日が満期だった社債2億570万ドル(約229億円)相当を償還できなかったことを明らかにした。花様年は発表文で、経営陣と取締役会は今回の未払いによって「想定されるグループの財務状況や手持ち資金への影響を見極める」と説明した。12月償還債の価格は約30セント下落、短期借り入れでさえ返済できるのか懸念が高まっている。

52機が侵入

台湾の国防部(国防省)は4日、中国軍機52機が台湾南西空域の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。中国軍機による防空圏侵入としては過去最多。侵入したのは戦闘機「殲16」34機のほか、「H6」爆撃機12機、「スホイ30」2機など。台湾当局は無線で警告を発し、防空ミサイルシステムを配備して対応した。

来年にも事業開始

米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転車部門クルーズは、配車事業の売上高が500億ドル(約5兆5600億円)に達する道筋を想定していることを投資家に今週説明すると、関係者が明らかにした。GMの株価は約3カ月ぶりの大幅高となった。クルーズのダン・アマン最高経営責任者(CEO)は、早ければ来年にも配車事業を開始する計画なども明らかにする見込み。

その他の注目ニュース

ストーンピーク、LNGタンカー会社ティーケイを15億ドルで買収へ

EU当局が3回目接種支持、ファイザーとモデルナ製-免疫弱い人対象

ノーベル医学生理学賞、米研究者2人に-熱と触覚の感知を研究