【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は16日早朝(日本時間同日夕)、木星軌道上の「トロヤ群」と呼ばれる小惑星群を目指す無人探査機「ルーシー」を打ち上げた。木星トロヤ群への探査機打ち上げは初めてで、約45億年前とされる太陽系誕生の過程解明につながるデータ収集が期待されている。
ルーシーはフロリダ州のケープカナベラル空軍基地から「アトラスV」ロケットで打ち上げられ、2025年に火星軌道と木星軌道の間にある小惑星帯へ到達。27~33年に木星トロヤ群の小惑星に接近する。12年間で探査する小惑星は計八つで、太陽を周回する天体を目指すミッションとしては過去最多になる。