[ワシントン 18日 ロイター] – バイデン米大統領は18日、来年2月の北京冬季五輪の外交的ボイコットを「検討している」と明らかにした。中国の人権問題に抗議する姿勢を鮮明にする狙いがあるとみられる。
外交的ボイコットとは、北京五輪の開会式に米国の政府代表団が出席しないことを意味する。
ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、米国は中国の新疆ウイグル自治区における人権問題を「深刻に懸念」しているとし、この問題が外交的ボイコット検討の背景にあると述べた。
サキ報道官は「バイデン大統領に決定を下すための余地を与えたい」とし、最終決定の時期については明確にしなかった。
バイデン大統領は15日(日本時間16日)、中国の習近平国家主席とオンライン形式で会談。冷え込んだ関係修復に向けた機会と見られていたこともあり、ボイコットが決まれば新たな冷や水となる可能性がある。