Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

米モデルナのポール・バートン最高医療責任者(CMO)は28日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が既存のワクチンをかいくぐる可能性があると指摘した上で、その場合は改良したワクチンを来年の早い時期に提供できるとの見通しを示した。

  バートン氏はBBCの番組で、「既存のワクチンが防御を提供する能力については、向こう数週間以内に分かるだろう」と説明。全く新しいワクチンを作成しなければならなくなる場合、2022年初めには大量に供給できるようになると思うと語った。

  「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとモデルナのプラットフォームの優れた点は、非常に迅速に行動できることだ」と指摘した。

  オミクロン株のニュースが伝えられた後、モデルナでは米感謝祭の25日の早い時間に数百人のスタッフを動員したという。

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  接種後の経過期間次第では既存のコロナワクチンも効く可能性があり、現時点の最良の助言は現在入手可能なワクチンを接種することだとバートン氏は述べた。

  モデルナは26日の発表資料で、既存のワクチンがオミクロン株に有効かどうかを突き止める作業を迅速に進めており、2つのブースター(追加免疫)候補を試験していると説明した。

原題:Moderna Says New Vaccine for Omicron May Be Ready in Early 2022(抜粋)