[パリ 9日 ロイター] – フランスのブランケール教育相は9日、米国などが来年2月の北京冬季五輪に外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を表明したことについて、自国がそれに追随することはないが、中国におけるいかなる人権侵害も非難されなければならないと述べた。

同相はBFMテレビに対し「外交ボイコットについては、フランスはしないだろう」と言明。「スポーツはそれ自体が一つの世界であり、政治的な干渉から守られなければならない」と述べた。マラシネアヌ・スポーツ相が北京五輪に出席するとした。

一方、ルドリアン仏外相は、外交ボイコットの可能性について、他の欧州連合(EU)諸国と共通の立場をとるべきだと述べた。パリで行った独外相との共同記者会見の場で発言した。

フランスは2024年にパリ夏季五輪を開催する。

米国が外交ボイコットを発表したことを受け、8日にはオーストラリアのほか、英国とカナダも外交ボイコットを表明した。