[北京 9日 ロイター] – 中国外務省の汪文斌報道官は9日、米国・英国・豪州・カナダが来年2月の北京冬季五輪に外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を表明したことについて、「誤った行為」だと反発した。

汪報道官は定例記者会見で、五輪は政治的なパフォーマンスの舞台ではないとし、「(外交ボイコットを表明した各国は)誤った行為の代償を払うことになるだろう」と述べた。

中国はこれまで、新疆ウイグル自治区で人権侵害があるとの指摘をねつ造だと否定している。

また、米下院は8日、強制労働を巡る懸念を理由に中国・新疆ウイグル自治区からの輸入を禁じる「ウイグル強制労働防止法案」を賛成428、反対1の圧倒的賛成多数で可決した。

中国商務省の高峰報道官は定例記者会見で、「中国は断固としてこれに反対する」と表明。「米国は誤った行為を直ちにやめるべきだ。中国の正当な権利と利益を断固として守るため必要な措置を取る」と述べた。